サーフや渓流にウェーダーを履いて行きたいけれど、自転車でどう運べばいいか分からない。そんな相談を受けることがよくあります。正直、私も最初は苦労しました。畳んだウェーダーをそのままサドルバッグに突っ込んで走ったら、帰り道は濡れたゴム生地の匂いが工具やお昼ご飯の残りにまで移ってしまって、家族にすごく嫌な顔をされたのを覚えています。
この記事では、自転車釣行歴10年以上の中で試してきた「行きの積み方」と「帰りの濡れたウェーダーの持ち帰り方」を、実際に使っている道具と合わせて紹介します。
結論から。行きは「畳んで積む」、帰りは「濡れたウェーダーだけ別にする」

先に結論を言うと、ウェーダーの運搬で意識すべきことは2つだけです。
行きはロール状に畳んで、パニアバッグ・サドルバッグ・リュックのいずれかに積む。ウェーダーはかさばって見えますが、ナイロン・PVC系の軽い素材であれば、思っているより小さくまとまります。
帰りは、濡れたウェーダーを他の荷物と一緒にしない。これに尽きます。防水バッグに一度包んでから収納するだけで、工具や補給食が濡れる・臭うトラブルはほぼなくなります。
この2つを踏まえて、行きの積み方から具体的に紹介します。
自転車でウェーダーを運ぶ4つの方法

① パニアバッグにロール状にして積む(一番安定する方法)
ウェーダーはブーツの足先から空気を抜くようにきつく丸めると、見た目より驚くほどコンパクトになります。ストッキングタイプ(靴と分かれているタイプ)なら、丸めた状態でペットボトル1本分くらいのサイズに収まることも珍しくありません。
ブーツフット(長靴一体型)タイプはさすがにかさばるので、容量に余裕のあるパニアバッグが安心です。私はグラベルバイクにリアキャリアを付けて、25Lクラスのパニアバッグを片側に積んでいます。ウェーダーとブーツ、着替えを入れてもまだ余裕があるサイズ感です。
パニアバッグを使うにはリアキャリアが必要です。ロードバイクだとダボ穴がない車種も多いので、キャリア選びで迷ったら以下も参考にしてください。
キャリア自体は、ディスクブレーキ車でも取り付けられるタイプを選んでおくと、将来自転車を乗り換えても使い回せます。
② サドルバッグ・フレームバッグに圧縮して詰める(軽装釣行向け)
リアキャリアを付けるほどではない、近場の軽装釣行ならサドルバッグでも運べます。ただし容量には注意が必要で、ブーツフットタイプだとまず入りません。ストッキングタイプ+別途ウェーディングシューズという組み合わせで、ウェーダー本体だけを圧縮して詰めるイメージです。
バッグの種類ごとの向き不向きは、こちらの記事でも整理しています。フレームバッグとの使い分けに迷ったら見てみてください。
③ リュック・ボディバッグで背負う(近場・輪行併用向け)
サドルバッグやパニアバッグを付けていない自転車、あるいは折りたたみ自転車での輪行釣行なら、リュックで背負う方法もあります。釣る場所を次々に変えながら、たびたび自転車を離れるスタイルなら、貴重品と一緒に持って動けるのはむしろ利点です。
釣り専用のバックパックなら、竿やタックルボックスと一緒に整理して収納できます。
ただし、リュックを含めたバッグ類は完全防水ではなく撥水止まりの製品が多いので、濡れたウェーダーをそのまま放り込むのはおすすめしません。次の章で紹介する防水スタッフバッグを併用してください。
④ ウェーダーを腰まで下げて履いたまま乗る(応用テク)
ウェーダーを履いたまま乗れたら一番ラクなのに、と思う方もいると思いますが、実際にやってみると窮屈さの方が勝ります。股上がつっぱってペダリングしづらいですし、ブーツのソール(特にフェルトソール)はペダルの上で滑ります。基本的にはおすすめしません。
現地までの距離が短く、着替える場所も確保しづらい場合は、サスペンダーを外してウェーダーの上半身部分を腰まで下ろし、下半身だけ履いた状態で乗るという折衷案もあります。ソールだけは滑りにくいラバーソールに替えておくと安心です。現地に着いたらサスペンダーを上げ直すだけなので、着替えの手間もかなり省けます。
帰り道の濡れたウェーダー、どう持ち帰る?

行きよりも悩ましいのが帰り道です。ウェーダーは中に汗と水を含んだ状態になっていて、そのままバッグに入れると内部の他の荷物まで濡れます。
私が実際にやって失敗したのは、濡れたウェーダーをそのままサドルバッグに突っ込んだことです。工具とパンの残りが入っていたのですが、家に着いてみたらどちらもしっとり湿っていて、パンは正直食べる気になれませんでした。
これ以降は、必ず防水スタッフバッグ(ロールトップ式のドライバッグ)に一度包んでから収納するようにしています。中身が完全防水バッグの中に収まっていれば、パニアバッグの中で他の荷物と一緒でも問題ありません。
パニアバッグやリュックに入れる余裕がない、あるいは手早く済ませたいときは、防水スタッフバッグごとリアキャリアの上に外付けしてストラップで固定する方法もあります。走行中の風である程度乾くというおまけもあります。
雨対策にも通じる話ですが、防水バッグの選び方は自転車釣行の雨対策の記事でも詳しく触れているので、あわせて読んでみてください。
おすすめ商品 比較ランキング

行きと帰り、両方をカバーする視点でランキングにまとめました。
1位: パニアバッグ(大容量・防水)は、ブーツフットタイプでも余裕を持って積める安心感が一番です。リアキャリアの取り付けが前提になりますが、一度揃えれば釣り以外のツーリングでも活躍します。
2位: サドルバッグ(防水・大型)は、キャリアなしで導入できる手軽さが魅力です。ストッキングタイプのウェーダー限定にはなりますが、近場釣行ならこれで十分です。
3位: 釣り専用バックパックは、ロッドやタックルとまとめて背負いたい人向けです。輪行との相性も良いですが、完全防水ではないので防水スタッフバッグの併用が前提になります。
価格帯としては、サドルバッグが数千円台、パニアバッグ・釣り専用バックパックは容量に応じて上がっていく印象です。まずは今の自転車にキャリアがあるかどうかで、1位か2位かを選ぶとよいと思います。
実際にやってみた感想
最初は正直、ウェーダーの運搬をなめていました。畳めば小さくなるはずが、実は思った以上に嵩張って苦労しましたし、サドルバッグに詰め込んだら行きはよかったものの、帰りに他の荷物ごと濡らしてしまったのは前述の通りです。
パニアバッグ+防水スタッフバッグの組み合わせに変えてからは、この手のトラブルは一度もありません。むしろ、防水バッグに包んで外付けしておけば、帰りの道中である程度水気が飛ぶので、家に着いてからの片付けも早くなりました。
デメリットを挙げるなら、パニアバッグとキャリアを揃えるための初期投資でしょうか。ただ、クーラーボックスや他の荷物の積載にも使い回せるので、自転車釣行を続けるなら早めに投資しておいて損はないと感じています。
まとめ
ウェーダーの自転車運搬は、行きと帰りで考え方を変えるのがポイントです。
- 行きはロール状に畳んで、パニアバッグ・サドルバッグ・リュックのいずれかに積む
- 帰りは濡れたウェーダーを防水スタッフバッグに包んでから収納し、他の荷物と分離する
- キャリアの有無で、パニアバッグかサドルバッグかを選ぶとスムーズ
まずは今の自転車にキャリアを付けられるか確認してみて、次の釣行では、外付けした防水スタッフバッグがどれくらい早く乾くか、もう少し検証してみようと思います。
サーフでの釣行スタイル自体は自転車でサーフ釣行に行く方法でも紹介しているので、ウェーダー以外の装備選びの参考にしてください。





コメント