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自転車ロックフィッシュ入門|晩秋の堤防で根魚を狙う

堤防に置いたカサゴと、トップチューブにロッドケース・荷台にクーラーを積んだ自転車 自転車×釣行スタイル

秋の堤防で釣りをしたいのに、投げ釣りやサビキの道具を自転車に積むのは大変だと感じていませんか。竿立てや餌の入ったバケツまで持つと、荷台もハンドルもすぐにいっぱいになります。

そんなときに試してほしいのが、足元の岩や壁の際にいる根魚をルアーで狙うロックフィッシュです。この記事では、自転車で行くときの持ち物と仕掛け、釣り方、晩秋ならではの安全面の注意をまとめました。

自転車ロックフィッシュは竿1本とルアーケース1つで始められます

漁港のコンクリートに並べたスピニングロッド、ワームとジグヘッドのケース、プライヤー、小型クーラー

結論から言うと、自転車でロックフィッシュ(岩や石の周りに住み着く根魚をルアーで狙う釣り)に行くなら、持ち物は次の4点でほぼ足ります。

  • 仕舞寸法(たたんだときの長さ)が短い、8ft前後のスピニングロッド
  • 2500〜3000番前後のスピニングリール
  • ジグヘッドとテキサスリグを入れた小さなルアーケース
  • 魚を持ち帰る小型クーラー

「リグ」とは、ルアーやオモリ、ハリを組み合わせた仕掛けのことです。この記事では、ジグヘッド(オモリとハリが一体になった針)と、根掛かり(仕掛けが岩などに引っかかって取れなくなること)に強いテキサスリグの2つだけに絞ります。

撒き餌もバケツもいらないので、自転車でも道具を運びやすい釣りです。狙うのはカサゴ、ソイ、アイナメあたりで、11月前後の晩秋が狙いどきです。

晩秋に根魚を狙いやすい理由

漁港の岸壁の足元、岩の隙間に身を潜めるカサゴの水中写真

根魚は、岩やテトラの際、敷石の隙間など、身を隠せる場所にいる魚です。晩秋は水温が下がっていく時期で、魚は深場へ移ったり、足元の障害物に身を寄せたりします。

そのため、堤防や漁港の足元を丁寧に探るだけで、アタリ(魚が食いついた手応え)が出る場面があります。遠くへ投げる必要がなく、ロッドも短めで済みます。

魚種ごとの細かい生態は、場所や年によって違います。ここでは「障害物の際を、底付近でゆっくり探る」という共通のコツだけ押さえておけば十分です。

もうひとつ、自転車向きだと思う理由があります。この釣りは、1か所に長く腰を据えるより、歩きながら足元を探る釣りだからです。堤防や漁港を自転車で移動し、岩や壁の際に順番にルアーを落としていく釣り方ができます。

持ち物はこの6つを目安に

ロッドは8ft・Mクラスのパックロッド

汎用性が高いのは、8ft前後でMクラス(竿の硬さが中くらい)のスピニングロッドです。自転車に積むなら、仕舞寸法が短いパックロッド(何本かに分かれて短くたためる竿)が向いています。

具体例として、私ならアブガルシアのズームサファリ ZMSS-805Mを候補に入れます。8.0ft・Mクラスの5ピースで、仕舞寸法は56.5cm、自重は147gです。

ルアー重量は5〜25g、ライン8〜12lbが適合です。スペックから判断すると、堤防の根魚で使う5〜14gのリグを十分に扱えます。

仕舞寸法56.5cmなら、リュックの横やロッドケースにも収まります。パックロッドを比較したいときは、こちらの記事も見てください。

リールとラインは2500〜3000番とPE0.8〜1号

リールは2500〜3000番のスピニングで間に合います。アジングやエギング用を兼用しても問題ありません。

ラインはPE0.8〜1号前後を巻き、先に12lb前後のフロロカーボンのリーダー(岩に擦れても切れにくい先糸)を結びます。岩やコンクリートに擦れやすい釣りなので、リーダーは細くしすぎないほうが安心です。

ジグヘッドとワーム

ジグヘッドは5〜10g前後を目安に、数種類のウエイトを持っていきます。ワームは、尾の形が違う2〜3種類を入れておけば足ります。色は明るいものと地味なものを1色ずつ入れておけば、迷いません。

たとえばエコギアなら、尾が小魚のように揺れるグラスミノーと、エビやカニのような足の多いバグアンツで、形の違う2種類がそろいます。どちらも根魚狙いで定番のワームです。

根掛かりに強いテキサスリグ

テキサスリグとは、ラインにオモリを通してからハリを結び、ハリの先をワームの中に隠す仕掛けです。岩の隙間でも引っかかりにくく、ロックフィッシュの定番です。

シンカー(オモリ)は7〜14g前後を、水深と潮の流れに合わせて使い分けます。浅くて流れの弱い漁港なら軽め、足元が深い堤防なら重めが目安です。

ジグヘッドは根掛かりしやすいので、最初に足元の浅い場所で試し、深くて岩が多い場所ではテキサスリグに切り替えます。

フィッシュグリップとプライヤー

根魚はヒレのトゲが鋭く、歯もあります。素手でつかむと手を切るおそれがあるので、魚をつかむフィッシュグリップと、針を外すプライヤーは持っていきましょう。

フィッシュグリップの定番は、第一精工のワニグリップMCと、ダイワのフィッシュグリップVです。どちらも魚の口を挟んでつかむので、トゲに触れずに針を外せます。

小型クーラー

持ち帰る前提なら、8L前後の小型クーラーで根魚が数匹入ります。ダイワのクールライン SU800X ホワイトは、容量8Lで、断熱材として真空パネルと発泡ウレタンが使われています。

10L以下のクーラーを他にも比べたい方は、こちらの記事が参考になります。

足元の岩や壁際を探る釣り方

漁港の岸壁から一歩下がって際にルアーを落とす、ライフジャケット姿の釣り人の後ろ姿

釣り方は、ルアーを足元の際に落とし、底まで沈めてから、ちょんちょんと小さく動かすのが基本です。思い切り投げる必要はありません。

まず、ルアーを際のすぐ近くへ落とします。ラインがふっと緩んだら着底の合図です。そこからロッドの先で小さく持ち上げ、またゆっくり落とします。動かしすぎず、底から離しすぎないのがコツです。

アタリは、コツンという小さな手応えで分かります。ラインが急に横へ動くこともあります。

手応えがあったり、ラインが急に動いたりしたら、ロッドを立てて軽く引き、ハリを口に掛けます(これを「合わせる」と言います)。ただ、根魚は掛けたあとに岩の隙間へ潜ろうとするので、すぐに魚の頭をこちらへ向けて、隙間から引き離すのがコツです。

根掛かりしたときは、無理に引っ張らず、まずラインを少したるませます。次に、立つ位置を左右にずらして角度を変え、軽く揺すると外れることがあります。それでも外れなければ、ラインを切って諦める判断も必要です。

切って残った仕掛けは取り戻せませんが、根掛かりは減らせます。ルアーが底に着いたらすぐ少し持ち上げ、ルアーを岩の隙間の奥まで落としすぎないようにします。切れたラインの端や使い終わったワームは、釣り場に捨てずに持ち帰ります。

積載と安全で気をつけること

日没直後の漁港に停めた、前後ライトを点け、トップチューブにロッドケース・荷台にクーラーを積んだ自転車

ロッドとバッグの積み方

ロッドは、自転車のロッドホルダーかロッドケースに入れて運びます。ワームやオモリ、プライヤーなどの小物は、ショルダーバッグにまとめておくと取り出しやすいです。

ドレスのホールディングショルダーバッグは、ロッドホルダー付きのランガン(歩いて移動しながら釣ること)用バッグです。歩きながら探る根魚釣りでは、手が空いて動きやすいのがありがたい点です。

ロッドホルダーやショルダーバッグの選び方は、次の記事にまとめています。

帰りは、魚とクーラーの分だけ荷物が重くなります。行きより、ハンドルがふらつきやすくなるので、重いものは低い位置に積み、帰りはゆっくり走るのがおすすめです。

テトラの上には乗らない

テトラポッド(波を消すための大きなコンクリートブロック)の上には、乗らないようにしましょう。サイクリング用のシューズはソールが硬く、濡れたブロックの上ではよく滑ります。落ちたときに、挟まれて動けなくなる危険もあります。

足場の良い堤防や漁港で、足元の際を狙えば十分に釣りになります。釣り場にいるあいだは、ライフジャケットも着けておきましょう。

日没の早さとライト

晩秋は日没が早く、気づいたら暗くなっていることがあります。前後のライトは、釣りに出る前に電池や充電を確認しておきましょう。帰り道が暗い時期は、夜釣り用のライトの記事も参考になります。

漁港でのマナー

漁港は漁業者の仕事場です。作業の邪魔になる場所に自転車やクーラーを置かない、立入禁止の区域には入らない、ゴミは持ち帰る、という3点だけは守りたいところです。

朝夕の冷え込み

晩秋の朝夕は冷え込みます。走っているときは体が温まっても、釣り場で止まると急に寒くなります。服装やグローブの選び方は、次の記事にまとめています。

まとめ

自転車ロックフィッシュは、ロッド1本とルアーケース1つで、晩秋の堤防や漁港の際を探る釣りです。

  • ロッドは8ft前後・Mクラスのパックロッド、仕舞寸法が短いものが自転車向き
  • リグはジグヘッドとテキサスリグの2つで足りる。根掛かりが多い場所ではテキサスリグ
  • テトラには乗らず、ライフジャケットとライトを持って、足場の良い場所で

まずは近場の堤防で、足元の際を30分だけ探ってみるのがおすすめです。道具を揃えるなら、仕舞寸法56.5cmのズームサファリのようなパックロッドから見ていけば、自転車に積んでも邪魔になりません。

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