釣り場を移るたびにロッドをたたんでしまうのは、面倒ですよね。すぐ次のポイントで投げたいから、ロッドを自転車に付けたまま走りたい。そう思ったことはありませんか。
とはいえ、いつでもロッドホルダーが正解というわけではありません。近場のポイントをこまめに移るならホルダー、遠くまで走る日はバッグにしまうのが安心です。この記事では、まず運び方の選択肢を整理してから、ロッドホルダーが活躍する場面・選び方・取り付け方をまとめています。
自転車釣行でロッドを運ぶ3つの方法

自転車釣行では、たいていの人がパックロッドを使っているのではないでしょうか。コンパクトに収納できるので、自転車と相性がいい釣り竿です。パックロッドを前提にすると、運び方は大きく3択になります。
① ロッドケースをリュックに入れる
最もシンプルで、道具が増えない方法です。パックロッドをロッドケースに収めて、バックパックのサイドポケットや内部に差し込みます。
近場10km以内の釣行で舗装路中心なら、これが一番手軽です。ただし長距離になるほどつらくなります。ロッドやルアーケースを背負ったまま走るので肩と背中が疲れますし、背中の重さがサドルにもかかって、お尻まで痛くなってきます。30km以上の遠征だと、帰りにこたえてきますよ。
② フレームバッグに入れる
フレームバッグはフレームの三角スペースに装着するバッグで、荷物を背負わず、自転車に載せて運べます。背中に何も背負わずに走れるので、長距離釣行でも疲れ方がかなり違います。
仕舞寸法(たたんだときの長さ)40cm前後のパックロッドなら多くのフレームバッグに収まります。バッグの中なら、走っている間に枝に引っかけたり、自転車が倒れたときに折ったりする心配もほとんどありません。長距離の遠征釣行を考えているなら、ロッドホルダーより先にフレームバッグを検討するのがおすすめです。
仕舞寸法40cm前後のロッドってどんなのがあるの?という方はこちらの記事を参考にしてみてください。
③ ロッドホルダーで自転車に固定する
近場のポイントをこまめに移るとき、毎回ロッドをたたんでバッグにしまうのは手間ですよね。そんなときに出番が来るのがロッドホルダーです。次のセクションで、具体的にどんな場面で活躍するかを紹介します。
ロッドホルダーが活躍する場面
ロッドホルダーは、こんなシチュエーションで活躍します。
ランガン(釣り場を次々に移動しながら釣ること)で頻繁にロッドを出し入れするとき
河口で釣る場所を次々に変えるシーバス釣りや、磯を歩き回るロックフィッシュなど、自転車を止めてはすぐロッドを取り出す場面が多いスタイルにぴったりです。毎回ロッドをたたんでバッグに出し入れするより、圧倒的に楽です。
ロッドが長くてバッグに入らないとき
仕舞寸法が長めのロッドは、たたんでもフレームバッグやリュックに収まりにくいです。ホルダーで外側に固定する方が現実的になります。
長めの竿を2本以上積みたいとき
バッグに入らない長めの竿を2本以上持っていく場合は、2本固定タイプかホルダーを2つ付ける方法が最もすっきりまとまります。
逆に、堤防や近場のポイントに行って竿を出したらあまり移動しない釣り方なら、リュックかフレームバッグで十分なことが多いです。釣る場所をよく変えるかどうかと、ロッドがバッグに入るかどうかが分かれ目です。
留め方別:何が違う?
ロッドを自転車に留める方法は、大きく3つあります。2本積みたいときの選び方は、そのあとで紹介します。
① クランプで挟む:クランプ式(しっかり固定したい人向け)
クランプで挟んで固定するタイプです。固定力が高く、段差でロッドがほぼ動きません。ボルトで締めるものと、工具なしで留められるものがあります。
ボルトで締めるものは外すのに工具が要るので、ホルダーを付けたままにして、いつも同じ自転車で釣りに行く人向けです。
工具なしで付け外しできるものの例が、MINOURAのRH-100 ランガンフィッシング用ロッドホルダー(メーカー希望小売価格4,290円・税込)です。名前のとおりランガン用に作られていて、リールや仕掛けを付けたままロッドを差して移動できます。ワンタッチで付け外しできるので、車に積むときや輪行のときも邪魔になりません。ハンドルの軸やフロントフォークなどに付けられ、付ける場所を工夫すれば、折りたたみ自転車に付けたまま折りたためます。
- シートステー(サドルの下から後輪へ伸びる細いフレーム)にしっかり固定
- ボルトで締めるものは六角レンチが必要(多くの製品に付属しています)
- 価格目安:2,000〜5,000円
② バンドで巻く:バンド式(近場・お試し向け)
ホルダーを面ファスナーやゴムバンドで巻いて固定するタイプです。工具不要で着脱が簡単なのが最大のメリット。輪行と組み合わせるときにも便利ですよ。折りたたみ自転車のハンドルバーに付けるなら、たたむ前にすぐ外せるこのバンド式が便利です。
- 工具不要で数秒で取り外せる
- 固定力はクランプ式より劣るので、近場5〜10km向けと考える
- 価格目安:1,000〜2,500円
③ ホルダーを使わずに縛る(500〜1,000円)
専用品を買わなくても、マジックテープやゴムストラップでロッドを直接フレームに縛るだけでも代用できます。私も最初の数ヶ月はこれでした。5km以内の近場ならじゅうぶん使えますよ。
- 漕いだ時足に当たらないか要確認
- 走行中にロッドが若干動くので長距離はNG
自作に慣れてきたら、次のステップとしてロッドケースを揃えると穂先の保護も完璧になります。
2本積みたいときは:2本固定タイプ
ルアーロッドとエサ竿を同時に積みたい、または予備ロッドを持ちたいときは、2本固定タイプが便利です。1本用を2つ付けるより安定性が高く、すっきりまとまります。
- ルアーとエサ釣りを1回の釣行で使い分けたい方に向いています
- 価格目安:3,000〜6,000円
自転車の種類別:どこに取り付ける?
| 自転車の種類 | おすすめ取り付け位置 | 注意点 |
|---|---|---|
| クロスバイク | シートステー / リアキャリア | 径15〜20mmが多く汎用品でOK |
| MTB | シートステー / フレーム固定 | 悪路想定ならフレーム固定が安心 |
| ロードバイク | シートステー | カーボンフレームへの直接固定はNG |
| 折りたたみ自転車 | ハンドルバー / シートステー | たたんだときにホルダーやロッドが当たらないか確認 |
| ミニベロ | シートステー / リアキャリア | フレーム形状が特殊なので現物確認が必要 |
| 電動アシスト自転車 | ハンドルまわり | 車体が重いので、倒れてもロッドを傷めない位置に |
取り付けるとき気をつけること
六角レンチ1本あればできます。手順自体は簡単で、慣れると10分かかりません。
シートステーはリアホイール付近のフレームなので、足との干渉が少なく走行中もほぼ気になりません。取り付け後は必ず試走して確認してみてください。
試走前にこの4点を確認しておきましょう。
- ロッドの穂先が後ろ向きになっているか
- 走行中に足やペダルに当たらないか
- ロッドが確実に固定されているか(ゆるいと走行中に回転します)
- ボルトが走行の振動で緩まないか(締め込み後に試走で確認)
遠出の日はロッドケースに入れてバッグへ
ロッドホルダーは、近場でロッドをすぐ取り出すための道具です。遠くまで走る日は、ロッドをたたんでロッドケースに入れ、フレームバッグなどにしまうと安心です。穂先を折る心配がほとんどなくなり、雨や潮風でロッドが濡れることもありません。
まとめ
近場のポイントをこまめに移るならロッドホルダー、遠くまで走る日はバッグにしまうのが基本です。
- 近場をこまめに移る(ランガン)ならロッドホルダー
- 長距離遠征ならフレームバッグにしまって、肩の負担も、枝に引っかける心配もなくす
- 竿を出したらあまり動かない近場の釣りなら、ロッドケース+リュックでじゅうぶん
- バッグに入らないサイズのロッドや、長めの竿を2本以上持ちたいときもロッドホルダー
ロッドホルダーを選ぶなら、段差でも動かないクランプ式がおすすめです。工具なしで付け外しできるものなら、輪行や車に積むときも楽です。近場でまず試すなら、バンド式から始めるのもよいと思います。
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