自転車に釣り道具を積んで出かけるとき、いちばん悩むのがロッドの持ち運びです。長い1ピースロッドは、走行中に枝や柵に引っかけたり、段差の衝撃で穂先を折ったり——私も最初の頃はずいぶんヒヤッとさせられました。
そこで自転車釣行の相棒になるのが、コンパクトに収納できる「パックロッド」です。仕舞寸法が短く、リュックやフレームに収まるので、機動力を落とさずに釣り場まで運べます。
この記事では、自転車釣行に最適な仕舞寸法50cm以下のパックロッドを、選び方とあわせて6本紹介します。
なぜ自転車釣行にパックロッドが必須なのか
自転車で動く釣りでは、ロッドの持ち運び方が最大の課題になります。私の経験では、ここを軽視すると釣行そのものが億劫になってしまいます。
仕舞寸法50cm以下がひとつの目安です。
理由は2つあります。ひとつは、50cm程度ならリュックやバッグにすっぽり収まり、先端がはみ出して障害物に引っかかる心配が減ること。もうひとつは、スポーツ自転車のトップチューブ(水平のパイプ)がおおむね50cm以上あるため、フレームに括り付けて運ぶにもちょうどいい長さになることです。
逆に、近所の堤防までツーピースロッドを持っていったこともありますが、取り回しが悪く、せっかくのサイクリングの軽快さが失われてしまいました。自転車を移動手段として楽しむなら、やはりパックロッドが心強い相棒になってくれます。
ロッドを自転車にどう固定するかは、こちらの記事も参考にしてください。
パックロッドの選び方5つのポイント
一口にパックロッドといっても性能はさまざまです。私が選ぶときに見ているポイントを整理しておきます。
① 仕舞寸法:50cm以下を基準に。
バッグに入れて運ぶなら、繰り返しになりますが50cm以下が安心です。リュックの背面ポケットや、フレームバッグに収まるサイズかを確認しておきましょう。
② 継ぎ方:振り出し(テレスコピック)か並継か。
パックロッドは大きく「振り出し」と「並継(逆並継)」の2方式に分かれます。後述しますが、価格・感度・展開のしやすさに違いがあるので、ここがいちばんの選びどころです。
③ 長さ(全長):足場と飛距離で決める。
短いほど取り回しがよく、長いほど飛距離が出ます。堤防や小場所中心なら1.8〜2.3m前後、飛距離が欲しいなら2.4m以上が目安です。
④ 適合ルアー重量:狙う釣りに合わせる。
アジング・メバリングなどのライトゲームなら0.8〜10g、ショアジギングやシーバスも視野に入れるなら〜30g前後まで扱えるモデルが安心です。幅が広いほど、いろいろな釣りに流用できます。
⑤ 対象魚・釣法:何を釣りたいかから逆算する。
繊細なライトゲーム用か、パワーのある汎用ルアーロッドか。住んでいるエリアやよく行く釣り場のターゲットに合わせて選ぶと、失敗が少なくなります。
振り出し(テレスコピック)タイプの特徴
振り出しタイプは、竿を伸縮させて収納する方式です。1本のブランクが入れ子状になっているので、仕舞寸法をとても短くできます。
メリット:価格が手頃で、コンパクトに収納できる。展開も引き出すだけで早い。
デメリット:ガイドの位置がずれやすく、並継に比べると感度はやや劣ります。
とはいえ、最近の振り出しロッドは性能が大きく向上していて、ツーピースロッドと遜色ないモデルも増えてきました。価格を抑えつつ手軽に始めたい人には、まず振り出しタイプがおすすめです。
並継(逆並継)タイプの特徴
並継タイプは、ロッドを4分割程度に分割して収納する方式です。展開も差し込むだけで簡単に行えます。
メリット:軽量で高感度。曲がりもよく、繊細な釣りに向いています。
デメリット:大手メーカー製は1万円台からと高価で、仕舞寸法は60cm前後とやや長めになりがちです。
感度や操作性を重視する人、ライトゲームをしっかり楽しみたい人には並継タイプが向いています。林道を走って渓流へ向かうような釣行でも、軽さと感度が効いてきます。
おすすめ50cm以下の振り出しロッド3選
① ダイワ リバティクラブ ルアー 5105TLFS
コスパに優れたダイワの入門向けルアーロッドです。仕舞寸法44cmと短く、リュックにすっと収まります。ルアー重量0.8〜10gと幅広く、堤防のライトゲームから小型のショアジギングまで対応できる万能さが魅力です。最初の1本に選びやすいモデルだと思います。
- 全長:1.78m/継数:5/仕舞寸法:44cm/自重:100g/ルアー重量:0.8〜10g
② ダイワ モバイルパック 615TLS
自重87gと軽量で、仕舞寸法46cm。しなやかに曲がる調子で、不意の大物の突っ込みもいなしやすいのが特長です。電車釣行や、とにかく荷物をコンパクトにまとめたい人に向いています。
- 全長:1.85m/継数:5/仕舞寸法:46cm/自重:87g/ルアー重量:1〜10g
③ アルファタックル TRGR TIP・TOP S866ML
全長2.71mと長めで、飛距離を出しやすいモデルです。仕舞寸法は50cmに収まり、ルアー重量5〜21gとスーパーライトショアジギングにも対応。エンドを掴んで振り抜きやすく、メタルジグもそこそこ飛ばせます。飛距離を重視したい人におすすめです。
- 全長:2.71m/継数:6/仕舞寸法:50cm/自重:111g/ルアー重量:5〜21g
おすすめ50cm以下の並継(逆並継)ロッド3選
① シマノ フリーゲーム XT S76M
シマノのパックロッドの定番シリーズです。ルアー重量8〜35gとパワーがあり、シーバスや青物のライトゲームまで守備範囲が広い1本。仕舞寸法50.4cmで、パックロッドながらしっかりした扱い心地です。1本で幅広く遊びたい人に向いています。
- 全長:2.29m/継数:5/仕舞寸法:50.4cm/自重:115g/ルアー重量:8〜35g
② アブガルシア マスビートエクストリーム MES-584UL
仕舞寸法47cm、自重90gの軽量ライトゲームロッドです。ルアー重量0.8〜3.5gと、メバルやハゼなどの小物・繊細な釣りにぴったり。軽量ルアーのキャストも気持ちよく決まります。ライトゲームを存分に楽しみたい人向けです。
- 全長:1.72m/継数:4/仕舞寸法:47cm/自重:90g/ルアー重量:0.8〜3.5g
③ アブガルシア ホーネットカラーズ
各ガイドの口径が小さく、長さだけでなく幅も抑えられているので、リュックに入れてもかさばりにくいのが利点です。ノーシンカーからテキサス、シャロークランクまでこなせる万能ロッドで、仕舞寸法45.2cm。バーサタイルに1本で遊びたい人におすすめです。
- 全長:2.03m/継数:4/仕舞寸法:45.2cm/自重:130g/ルアー重量:5〜21g
よくある質問
Q. パックロッドは普通のロッドより弱いですか?
継ぎ目が多いぶん、同価格帯の1ピースロッドと比べると感度や強度でわずかに劣ることはあります。ただ、近年のモデルは性能が大きく向上しており、シーバスや小型青物なら十分にやり取りできます。実用上、神経質になる必要はないと感じています。
Q. 振り出しと並継、最初の1本はどちらがいいですか?
価格を抑えて手軽に始めたいなら振り出し、感度や軽さを重視するなら並継がおすすめです。迷ったら、扱いやすくコスパの良い振り出しのルアーロッドから入ると失敗が少ないと思います。
Q. 仕舞寸法は短ければ短いほどいいですか?
持ち運びは楽になりますが、そのぶん継数が増えて重くなったり、感度に影響したりすることもあります。バッグやフレームに収まる範囲で、極端に短さだけを追わないほうがバランスが取りやすいです。
まとめ
- 自転車釣行のロッドは、バッグやフレームに収まる仕舞寸法50cm以下が基準
- 手軽さ・コスパなら振り出し、軽さ・感度なら並継タイプ
- 長さ・適合ルアー重量・対象魚から、自分の釣りに合う1本を選ぶ
ちなみに私は、アルファタックルの振り出しロッドでエギングに出かけ、最大700g超のアオリイカを釣り上げたこともあります。コンパクトなパックロッドでも、十分に楽しい釣りができますよ。
魚種や釣法を限定せず、いろいろなタイプを紹介しました。住んでいるエリアや好みのターゲットに合わせて、お気に入りの1本とともに釣りへ出かけてみてください。
ロッドの運び方や、あわせて揃えたい装備は、こちらの記事も参考になります。















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