自転車で投げ釣りに行きたいけれど、重いオモリや長い竿をどう運べばいいのか分からない。そんな不安を抱えたことはありませんか。
投げ釣りは本来、車に荷物を積んでポイントへ向かうスタイルが主流です。長い投げ竿、重いオモリ、仕掛け入れ、クーラーボックス。車なら気にせず積めますが、自転車だとどれも悩みの種になります。
この記事では、自転車で投げ釣りに行くための竿・天秤・オモリ・クーラーボックスの選び方を、自転車釣行歴10年以上・自転車店勤務経験を踏まえてまとめました。秋はキスの落ちギス、カレイの乗りガレイが狙いやすい時期なので、装備を見直すにはちょうど良いタイミングだと思います。
結論:自転車投げ釣りは「軽さ」と「仕舞寸法」で選ぶ
投げ釣り用の竿は、基本的に振り出し式です。自転車釣行で竿を選ぶときに大事なのは、全長・仕舞寸法・適合オモリ負荷のバランスを見ることだと考えています。
遠くへ投げたいなら全長の長い竿が有利ですが、そのぶん仕舞寸法は長くなり、重さも増えます。自転車で使うなら、まず自分の自転車で運べる長さかどうかを確かめてから選びましょう。
そのうえで、天秤とオモリは号数を抑えて近距離〜中距離の「ちょい投げ」に絞り、クーラーボックスは10L前後のコンパクトなものにする。この3点を押さえれば、自転車への積載に悩まずに秋のキス・カレイ釣りへ出かけられます。
投げ釣りでよく使われる4m前後の竿は遠くまで投げられる一方、振り出し式でも仕舞寸法が1m前後あり、自転車での運搬には向きません。仕舞寸法の短いパックロッドなら、リュックやフレームバッグにそのまま収まります。
重いオモリを何本も持つのも、車移動なら気にならない量ですが、自転車だと走行の安定性に直結します。号数を絞り、天秤も軽量なものを選ぶことで、積載重量を抑えられます。
秋がキス・カレイの投げ釣りに向いている理由
秋は水温が下がり始め、キスは深場へ落ちる前に群れでまとまって釣れる「落ちギス」の時期になります。カレイも適水温に入り、エサを活発に探す「乗りガレイ」の季節です。
暑さが落ち着いて自転車での移動が快適になる点も大きいです。投げ釣りと自転車釣行を組み合わせるなら、秋は一番動きやすい時期だと感じています。
自転車に積むときに困りやすいポイント

投げ釣りの装備を自転車に積むとき、最初に困るのが竿の長さです。長すぎる竿を背負って走るのは、ハンドル操作の邪魔になりますし、信号待ちで隣の人に当たりそうで気を使います。
次に困るのがオモリの重さです。投げ釣りのオモリは20〜30号(1号=3.75gなので75〜113g程度)を目安に複数個持つことが多く、まとめるとかなりの重量になります。サドルバッグやパニアに集中して積むと、自転車の重心が偏って走行がふらつきます。
仕掛け箱やエサのケースも含めると、荷物は決して少なくありません。車移動なら気にしない量ですが、自転車だと積み方ひとつで走りの安定感が変わります。
パックロッドの選び方|仕舞寸法とパワーで選ぶ

仕舞寸法が1m前後ある長い投げ竿を自転車で運ぶのは正直厳しいので、仕舞寸法の短いパックロッドで「ちょい投げ」に切り替えるのが現実的です。100m以上先まで投げて沖のポイントを狙う釣り方はできませんが、堤防やサーフの手前から中距離でキス・カレイを狙うなら、パックロッドで十分です。
シマノの23 フリーゲーム S96Mは、ソルトのいろいろな釣りに使える振り出し式のスピニングロッドです。縮めればリアキャリアやフレームバッグにも積めるので、自転車との相性が良いタイプです。遠投用の投げ竿ほどの張りはありませんが、軽めのオモリを使ったちょい投げなら十分対応できます。
もう一つの候補がダイワのCROSSBEAT SW 967TMHです。もともとはソルトルアー用の振出ロッドですが、パワーレンジが広めなので、ある程度重さのあるオモリを付けて投げても、竿に無理がかかりにくいのが魅力です。カレイ狙いで号数を上げたいときの候補として覚えておくといいと思います。
どちらも投げ釣り用の竿ではありませんが、自転車で運ぶなら、いろいろな釣りに使えるこのくらいの竿がちょうど良いと思います。
天秤とオモリの選び方|軽量・コンパクト優先

天秤は投げ釣りの仕掛けを安定させるパーツです。L型天秤は遠投時の糸絡みが少なく、ジェット天秤は飛行姿勢が安定していて遠投に向きます。自転車釣行では遠投性能より持ち運びやすさを優先したいので、軽量なL型タイプを数本持つくらいで十分です。
たとえばハヤブサの「ライトショット 立つ天秤 スマッシュ」は、アームを折りたたんでオモリの溝に挟んでおけるので、タックルボックスの中でもかさばりません。
オモリは号数を絞るのがポイントです。キスなら10〜15号、カレイでも潮の緩い時期ならまず20号前後で様子を見て、必要なら25〜30号を足すのが現実的です。全部の号数を持ち歩くのではなく、当日の潮と風を見て2〜3種類に絞ると、荷物も自転車の重心も安定します。
仕掛けとエサの準備|生きエサは保冷がカギ
仕掛けは市販の投げ釣り用完成仕掛けを使えば、自分で結ぶ手間がなく、出発前の準備時間を短くできます。針が折れたり根掛かりで切れたりすることも考えて、2〜3セットを予備に持っておくと安心です。
エサはジャリメ・イソメが定番ですが、自転車だと保冷の手間が気になります。気温が高い日は、クーラーボックスの隅に保冷剤と一緒に入れて鮮度を保つのが基本です。保冷が面倒なら、人工エサを選ぶのも自転車釣行には合った考え方だと思います。
クーラーボックス選び|自転車なら10L前後が積みやすい

キス・カレイ狙いなら、1回の釣行で持ち帰る量はそれほど多くなりません。大型のクーラーボックスは自転車にはかさばりすぎます。自転車釣行では10L前後のコンパクトなクーラーボックスが積みやすく、リアキャリアやパニアバッグにもすっきり収まります。大型タイプだと荷台からはみ出しやすく、自転車の重心も上がってしまいます。
シマノのフィクセル LT 9L(NF-709Z)は9Lサイズで、キス・カレイを数匹〜十数匹持ち帰る日帰り釣行にはちょうど良い容量です。保冷剤とエサを一緒に入れても余裕があるので、仕掛け・エサ・釣果を一つにまとめて積載できます。
投げ釣り以外の自転車釣行スタイルも気になる方へ
投げ釣りと同じ堤防・サーフでも、ルアーで青物を狙うショアジギングという選択肢があります。竿も仕掛けもまったく違うので、気になる方は以下もチェックしてみてください。
同じサーフ(砂浜)でも、ヒラメ・マゴチのようなフィッシュイーター狙いなら仕掛けも自転車の積み方も変わってきます。砂地へのアクセスに悩んでいる方はこちらも参考にしてください。
まとめ
自転車での投げ釣りは、竿・天秤・オモリ・クーラーボックスを「軽さ」と「仕舞寸法」で選べば、積載の悩みをかなり減らせます。
- 竿は全長・仕舞寸法・適合オモリ負荷のバランスで選び、自転車で運べる長さに収める
- 天秤・オモリは号数を絞り、2〜3種類に分けて分散して積む
- クーラーボックスは10L前後のコンパクトサイズで積載をすっきりさせる
秋のキス・カレイは自転車釣行との相性が良い時期です。この秋、装備を見直して投げ釣りに出かけてみてはどうでしょうか。





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