MTB×釣りという最強の組み合わせ|林道・渓流・野池を攻める選び方と装備

自転車

砂利の林道、木の根の張り出した山道、草をかき分けて進む野池までのアプローチ——そんな「車では入れない、歩くには遠い」場所にこそ、いい釣り場は残っています。

そこで最強の相棒になるのがMTB(マウンテンバイク)です。私はふだんグラベルバイクをメインにしていますが、路面が荒れるほど「これはMTBの領域だな」と感じる場面が増えます。この記事では、釣りに使うMTBの選び方と、釣り仕様に仕上げる装備をまとめます。

なぜ釣りにMTBなのか

釣り道具を積んだMTBが川沿いの荒れた砂利道を走る様子

未舗装路の走破力が別格。

太いブロックタイヤとサスペンションが、砂利・泥・木の根・段差を吸収してくれます。渓流沿いの林道や、野池までの荒れた農道は、ロードバイクでは神経を使う場面でもMTBなら安心して進めます。

荷物を積んでも安定している。

車体が頑丈でホイールベースも長めなので、タックルやクーラーを積んでも挙動が穏やか。悪路×荷物という釣りの条件に、素性が合っています。

押し歩き・担ぎにも強い。

釣り場の最後の数十メートルは、自転車を押したり担いだりすることも多い。フラットバーで取り回しが良く、多少ラフに扱っても壊れにくいのはMTBならではです。

一方、舗装路の巡航速度はロードやグラベルに劣ります。釣り場までの道のりの「未舗装率」が高い人ほど、MTBの価値が上がると考えてください。車種全体の比較はこちらでまとめています。

釣り用MTBの選び方

釣り用に選びやすい太いタイヤと前サスを備えたハードテイルMTB

① ハードテイルで十分

MTBには前後サスペンションのフルサスと、前だけのハードテイルがあります。釣り用途なら、軽くて安価でメンテも楽なハードテイル一択で大丈夫です。フルサスの性能が要る釣り場は、そもそも自転車で行くべきか考え直すレベルの悪路です。

② タイヤは2.1〜2.4インチ幅を目安に

太いほど悪路に強く、細いほど舗装路が楽になります。林道メインなら2.2インチ前後がバランス良好。舗装路の割合が多いなら、センタースリック系のタイヤに替えると巡航がぐっと楽になります。

③ ダボ穴(キャリア取付穴)を確認

釣りではリアキャリアを付けられるかが積載力を左右します。エントリー〜ミドルグレードのハードテイルはダボ穴付きが多いですが、購入前に必ず確認しましょう。

④ 予算は5〜15万円のエントリーMTBで始められる

Trek Marlin、GT Avalanche、MERIDA BIG.NINEあたりのエントリーハードテイルが定番です。車体はワイズロードなどの実店舗・通販で、サイズを確認して選ぶのがおすすめです。

MTBを釣り仕様にするカスタム・装備

フラットペダルとフレームバッグとロッドケースを装着した釣り仕様MTB

ペダル:滑らない太めのフラットペダルに

釣り場では濡れた靴・サンダルで漕ぐ場面が多いので、ピンでグリップする幅広のフラットペダルに替えると安心感が段違いです。定番のシマノ製が価格も手頃でおすすめです。

フレームバッグ:揺れる悪路でも荷物が暴れない

悪路走行では、リュックよりも車体に荷物を固定するほうが疲れにくく安全です。フレームバッグはタックルケースや小物の定位置にぴったり。ロックブロスなど手頃なブランドから試せます。

ロッドの積載:ロッドホルダーかフレーム固定で

林道の振動はロッドの大敵です。仕舞寸法の短いパックロッドをケースに入れ、フレームに固定するのが基本。ロッドホルダーの選び方はこちらで詳しく解説しています。

MTB釣行が輝くフィールド3選

渓流沿いと草地と河川敷を移動できる釣り装備付きMTB

① 渓流:林道を駆け上がる。

渓流釣りは入渓点まで長い林道歩きがつきもの。MTBなら移動時間が数分の一になり、そのぶん竿を出す時間が増えます。熊鈴・ライフジャケットなど山の装備も忘れずに。

② 野池:農道・あぜ道アプローチに強い。

バス釣りの野池めぐりは、未舗装の農道や草の生えたあぜ道が多い。MTBの走破力とランガン機動力が最も活きるフィールドのひとつです。

③ 河川敷:砂利とダートの広大なエリアを機動的に。

大きな河川の河川敷は、未舗装路が延々と続きます。ポイント間の移動が速いMTBなら、徒歩の釣り人が届かない場所まで足を延ばせます。

よくある質問

Q. グラベルバイクとMTB、釣りにはどちらがいいですか?

舗装路と砂利道が半々ならグラベル、本格的な山道・悪路が多いならMTBです。スピードのグラベル、走破力のMTBと覚えると選びやすいです。

Q. 中古のMTBでも大丈夫ですか?

フレームに問題がなければ選択肢になりますが、サスペンションの状態は素人には判断しにくいので、初めてなら新品のエントリーハードテイルが安心です。

Q. サスペンションは釣りの荷物に影響しますか?

フロントサスは基本的に問題ありません。リアキャリアを付けるならフレーム側のダボ穴が必要なので、そこだけ確認してください。

まとめ

  • MTBは「車で入れない・歩くには遠い」釣り場への最強アプローチ手段
  • 選ぶならハードテイル・タイヤ2.1〜2.4インチ・ダボ穴付きが基本
  • フラットペダル・フレームバッグ・ロッド固定で釣り仕様が完成
  • 渓流・野池・河川敷で、MTBの走破力は特に輝く

舗装路の終わりから先が、MTB釣行の本番です。誰も竿を出していない静かな釣り場を、自分の脚で開拓する楽しさを、ぜひ味わってみてください。

コメント