輪行で釣り遠征|電車×自転車で釣り場が無限に広がる

自転車×釣行スタイル

「行ってみたい釣り場はあるけど、車を出すほどでもないし、駅から遠くて歩くのはキツい」。そんなモヤモヤを抱えたことはありませんか。

私も長らくこれで遠征を諦めてきました。電車を使えばもっと遠くの魚影の濃いポイントに行けるはず、と気になっていた場所があったんです。でもいざ向かってみると、目的の駅からは徒歩しか手段がなく、地図では近そうに見えた川や堤防まで歩いて30分。着く頃にはすっかり疲れて、竿を出す前から帰りの時間が気になる始末でした。結局「駅から歩ける範囲」でしか釣り場を選べず、本当に行きたかった場所には何度も行けずじまいでした。

そこで試したのが、自転車を輪行袋に入れて電車に持ち込み、降りた駅から自転車で釣り場まで走る輪行スタイルです。これが思っていた以上にハマってしまって、今では遠征のたびに輪行袋を担いでいます。

この記事では、輪行釣行の魅力と、JRの手回り品ルールの基本、そして道具側の工夫までまとめました。

結論:輪行なら釣りの行動範囲が一気に広がる

海へ続く道が見える駅で輪行袋を肩に掛け次の移動へ向かう釣行者の後ろ姿

自転車は家からの範囲、電車は駅からの徒歩圏に、それぞれ行動範囲が縛られます。逆に言えば、この2つを組み合わせられれば、車を持たない人でも遠征の選択肢は無限に近く広がります。

輪行はまさにその解決策です。電車で一気に距離を稼いで、駅からは自転車でラストワンマイルをカバーする。しかも帰りは疲れていても電車に座っていれば勝手に駅まで運んでくれるので、行きだけ頑張ればいいという気楽さもあります。

車がない・運転に自信がない・免許すら持っていない、という方でも遠征釣行ができてしまうのは、輪行の一番の魅力だと思います。

輪行の基本ルール|自転車を袋に入れれば手回り品扱いになる

自転車全体を収めて固定した輪行袋を明るい駅ホームに安全に置いた様子

輪行と聞くと「なんだか手続きが面倒そう」と思う方もいると思いますが、実はそこまで難しくありません。ポイントは大きく2つです。

まず、自転車は前輪(場合によっては後輪も)を外し、専用の輪行袋に全体をすっぽり収納すること。タイヤやペダルが袋からはみ出た状態は基本的にNGです。

もうひとつが大きさの基準です。JRの手回り品ルールでは、縦・横・高さの3辺合計が250cm以内であることが目安になっています。多くの折りたたみ自転車・ミニベロ・ロードバイクは、正しく袋に収めればこの範囲に収まります。この条件を満たしていれば、多くの場合追加料金なしの「手回り品」として車内に持ち込めます。

車内では走行中に倒れたり他の乗客の邪魔にならないよう、デッキや車端に立てかけるのがマナーです。ラッシュ時の混雑した電車での輪行は、正直あまり歓迎されない雰囲気もあるので、できれば時間帯をずらすといいですよ。ちなみに細かいルールは会社や路線によって多少違うこともあるので、乗車前に公式サイトでさらっと確認しておくと安心です。

自転車側の準備|折りたたみ・ミニベロが気楽、ロードでも縦型輪行袋でOK

輪行のしやすさで言うと、正直いちばん気楽なのは折りたたみ自転車やミニベロです。もともとコンパクトなぶん、袋に収めるまでの作業もサッと終わりますし、駅のホームでの組み立て・分解もそこまで人目を気にせずできます。

輪行と自転車釣行の相性についてはミニベロで釣りに行く方法でも詳しく書いているので、あわせて読んでみてください。

とはいえ、ロードバイクやグラベルバイクしか持っていないという方も安心してください。縦型の輪行袋を使えば、ze輪だけ外してフレームを立てた状態で収納できます。慣れれば5〜10分程度の作業です。

私が実際に使っているのは、太めのタイヤでもすっぽり収まる横型タイプの輪行袋です。

ロードバイクで前輪だけ外して縦にコンパクトにまとめたいときは、こういうタイプの輪行袋を選ぶ方も多いです。

折りたたみ自転車やミニベロなら、フレームをそのまま包み込むシンプルな輪行袋も便利です。

どれを選ぶかは、自転車の車種や「駅でどれくらいサッと組み立てたいか」によって変わってくると思います。迷ったら、自分の自転車のタイプに合った輪行袋を一つ選んでおけば十分です。

釣り道具側の工夫|パックロッド・1バッグ集約・小型ソフトクーラー

輪行袋の横にパックロッドケースと一つのバッグと折りたたみソフトクーラーをまとめた装備

自転車側の準備ができても、釣り道具がかさばっていては輪行袋を担いだうえにロッドケースまで抱えることになり、正直しんどいです。私がたどり着いたのは次の3つの工夫でした。

継ぎ数の多いパックロッドを選ぶ

輪行釣行では、仕舞寸法が長いロッドは電車内でも駅の改札でも取り回しに苦労します。仕舞寸法が短いパックロッドなら、輪行袋を担いだ状態でもリュックや小さめのロッドケースに収まってくれるので、正直これはもう必須と言っていいくらいです。

パックロッドの選び方は自転車釣行に最適なパックロッドの選び方で詳しくまとめているので、輪行前提で選ぶ方はぜひチェックしてみてください。

タックルは1バッグに集約する

輪行のときは荷物が多いほど改札や階段での動きが鈍くなります。私はタックルボックス・小物・リールをできるだけ1つのショルダーバッグかリアバッグにまとめるようにしています。バッグが2つ、3つと増えるほど、電車の中でも駅でも扱いづらくなるので、これは意識しておくといいポイントです。

クーラーは小型のソフトタイプにする

ハードクーラーは輪行袋・自転車・釣り道具に加えるとどうしても重くてかさばります。輪行釣行では、折りたためる小型のソフトクーラーがちょうどいいバランスだと感じています。

保冷力や選び方については釣り用ソフトクーラーの選び方にまとめているので、こちらもあわせてどうぞ。

輪行釣行のモデルコース|朝の始発から夕方の帰りまで

朝の電車移動から海辺の自転車釣行と夕方の帰路までを三場面で示した後ろ姿

言葉で説明するより、実際にどんな一日になるのか、私の釣行の流れをそのまま紹介してみます。

朝:始発列車に乗り込むとき

輪行釣行の日は、いつもより少し早起きします。自宅から駅までは自転車で移動し、駅で輪行袋に自転車を収納する。始発に近い電車を選ぶと、車内も空いていて気を使わずに済みます。

現地に着いたら:駅前で自転車を組み立てるとき

目的地の駅に着いたら、駅前の広めのスペースで自転車を組み立てます。慣れてくると10分もかからずに走り出せる状態になりますが、最初のうちは15〜20分くらい見ておくと焦らずに済むと思います。ロッドケースやバッグを取り付けて、あとは釣り場までひとっ走りです。

一日釣ったら:夕方の輪行で帰るとき

日が傾いてきたら、そろそろ帰りの支度です。正直、一日釣って自転車を漕いだあとは体力もかなり削られています。それでも輪行のいいところは、あとは電車に座っているだけで自宅の最寄り駅まで運んでくれること。行きは自分の足で頑張った分、帰りはゆっくり座って窓の外を眺めながら帰れるのは、車での釣行にはない気楽さだと感じています。

よくある質問(FAQ)

輪行袋はレンタルできますか?

基本的には自分で用意するものだと思っておくといいです。駅やレンタサイクル店で輪行袋だけを貸し出している例はほとんど見かけません。頻繁に輪行するなら、自分の自転車のタイプに合った輪行袋を1つ持っておくと安心です。

折りたたみ自転車じゃないと輪行できませんか?

そんなことはありません。ロードバイクやグラベルバイクでも、縦型の輪行袋を使えば問題なく輪行できます。ただ、折りたたみ自転車やミニベロのほうが分解・収納の手間が少なく、駅での作業が楽なのは事実です。最初の一台としてはそちらのほうが気楽かもしれません。

混雑した時間帯に輪行するのはマナー違反になりますか?

明確な禁止ルールというより、マナーの問題として捉えるのがいいと思います。通勤ラッシュの時間帯は車内も駅も混雑していて、輪行袋を持ち込むと他の乗客の迷惑になりやすいです。できれば始発近くや日中の空いている時間帯を選ぶようにすると、気持ちよく輪行できます。

まとめ

輪行は、車を持たない人にとって釣りの行動範囲を一気に広げてくれるスタイルです。

  • 自転車を輪行袋に完全収納し、3辺合計250cm以内を目安にすれば、多くの場合追加料金なしで持ち込める
  • 折りたたみ・ミニベロは気楽、ロードバイクでも縦型輪行袋があれば問題ない
  • パックロッド・1バッグ集約・小型ソフトクーラーで、駅と車内での身軽さを確保する

「駅から遠いから」とあきらめていた釣り場があるなら、一度輪行袋を担いで出かけてみてください。行動範囲がぐっと広がる感覚は、一度味わうとやみつきになりますよ。

コメント